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年の瀬も押しつまった昨年12月21日、北海道で生活保護母子加算削減・廃止の取り消しを求め、9人のお母さんたちが裁判に立ち上がり、2つの地方裁判所(札幌と釧路)にわかれて提訴しました。母子加算問題での「集団提訴」は、全国初です。2005年に始まった「生存権裁判」は9都道府県に広がり、母子加算では京都、広島、青森をふくめ全国で13人の原告が、たたかっています。
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| 記者会見で決意表明と裁判支援を訴える原告のお母さんたち(札幌市) |
寒風の中、100人近い支援者が参加した札幌地方裁判所前での集会には、原告が病気などで参加できない3人を除いて5人参加し、代表して札幌市東区の菊地繭美(まゆみ)さんが「ついに今日を迎えました。何年かかるかわかりませんが、ご支援をお願いします」と力強く訴えました。集会終了後、母子加算裁判を支える弁護士団にともなわれ、原告5人は札幌地裁に提訴。北見市の原告・成田純子さんは同日、釧路地方裁判所に提訴しました。
子どもの「誕生会」すらかなえてあげられない
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| 釧路地裁前での集会。左から2人めが原告の成田純子さん |
札幌での記者会見では原告5人が参加し、「多くを望んでいません。子どもと2人で笑って暮らしたいだけです。そのために母子加算を削減するのはやめていただきたいだけです」(菊地繭美さん)、「子どもから『友だちを呼んで家でも誕生会を開いてほしい』といわれたけど、そんな望みさえ叶(かな)えてやることができませんでした」(同市中央区の七尾真美さん)、「(生活保護は良いと言われているけど)現実の暮らしの大変さをわかってもらいたい」(同市手稲区の川口美幸さん)「私は病気で働けず、高1と小2の子どもが食べ盛りです。自分が食べなくても、子どもには満足するだけ食べさせてあげたい。すぐに判決は出ないと思うけど、がんばりたい」(小樽市の佐藤雅恵さん)と決意表明と支援の訴えがされました。
長男の言葉で裁判を決意
小樽市の佐賀光江さんは「中学2年の長男の『中学を卒業したら働く』という言葉を聞いたのをきっかけに、裁判を決意しました」と涙ながらに思いを語りました。
生活保護費の引き下げは国民生活全体にかかわる
弁護団代表の内田信也弁護士は「この母子加算裁判は子どもの視点でしっかりと見るべき。このような観点をつらぬいて、若い弁護士の感覚で切り開いていきたいです」と決意を述べました。
何としても勝利したい
「生存権裁判を支援する北海道の会」副代表の高田哲名寄市立大学教授は「生活保護は最低賃金や年金、税金などに連動し、保護費引き下げは国民生活全体に影響してくるものです。そのためにも何としても勝たなければなりません」と呼びかけました。
(細川久美子通信員、釧路地裁の写真は佐藤宏和通信員)
(2008年1月20日号「守る新聞」) |