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今の家に住みつづけたい 横浜市は高齢者200世帯の 住み替え家賃の助成 打ち切らないで

 横浜市は1992(平成4)年に、地上げなどで立ち退きをよぎなくされた65歳以上の高齢者と障害者の住民税非課税と生活保護の世帯に家賃の差額分(限度額3万円程度)を助成する「住み替え家賃制度」をつくりました。しかし、赤字を理由に「制度の役割は終った」と09年3月の廃止を決定、利用者に不安が広がっています。

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大好きなぬいぐるみにかこまれた永野さん

 鶴見生活と健康を守る会事務所の隣のアパートに住む1人ぐらしの永野千代子さん、92歳で耳の障害がありますが、全生連の国会行動などにも元気に参加します。
 9年前立ち退きにあい、住み替え家賃制度を利用し、鶴見区下野谷の6畳2間、ふろのある今の部屋に引っ越しました。家賃は8万円、2万7300円の助成を受けています。永野さんが怒っているのは、「住み替え家賃制度がなければ、もっと安い部屋を借りていた。今さら出て行かせるなら、何でこんな制度をつくったのか」。
 離婚し、子どもたちとも全く連絡のない永野さんは、年金と生活保護費でくらしています。老齢加算もなくなり、1か月の生活費は約8万円。「おふろがあるし、安いお店も近くにある。事務所もそばで心強く引っ越したくない」。

家賃の助成分 生活費からは出せない

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「制度をやめる理由ない」と
山倉さん

 京急・生麦駅のすぐそば、6畳・4畳半・ふろつきの部屋に住む山倉千恵子さん(62)は、小児マヒのため、ここ10年は2本杖でようやく歩き、部屋の中は這って移動をしています。
 13年前夫を亡くし、アパートの建て替えで立ち退きにあい、今のアパートに引っ越してきました。支えてくれた母親が亡くなったあとは1人で、障害年金と生活保護費でくらしています。家賃助成がなくなると1万4200円を生活費から出すことになります。
 「おふろがないときは銭湯に行きましたが、介助が男性の場合は這って脱衣場や洗い場を移動、湯船には入れません。おふろのないところには、もう住みたくない」
 山倉さんは毎週1回、西区の共同作業所に出かけます。障害者同士で心おきなく話せるこの場所は、山倉さんにとっては大事なところ。歩くのに健常者の5倍は時間がかかる山倉さんは、駅が近くて通いやすく、買い物などは近所の友だちが応援してくれる、このアパートから離れられません。
 「たかが年間6千万円の住み替え家賃の助成を打ち切って、予算はどこにいくのでしょうか。制度をやめる理由はないのに」と、山倉さんは訴えます。

撤回もとめて3月廃止まで訴え続ける

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「不安です」と佐々木さん

 佐々木和(80)さんは、10年前建て替えで仲通にある4畳半に6畳の台所、ふろつきの部屋に引っ越しました。家賃は7万円、収入は病院の雑務で働いた年金と生活保護費です。3年前に静脈瘤手術をして歩くのが不自由なので、「ここは、すぐ前に99円ショップがあり買い物にも便利」なのです。
 「着るものも何年も着ているし、ぜいたくはできない」という佐々木さんは、1万6300円の家賃助成を受けています。役所から「引っ越し先を自分で探せ」と言われ不動産屋さんに頼んでいますが、「年寄りや病気の人には貸せません」と断られています。
 鶴見生活と健康を守る会は保護課交渉を重ね、1人ぐらしでも「特別基準6万9800円まで住宅扶助を出す」と約束させました。永野さんはこの額の住宅扶助が出るならば、「足りない1万200円を何とかやりくりしようかと思ったこともある」と言います。でもみんなに励まされ、3人は「市営住宅は外れたし、体が弱っていて引っ越したら死んでしまう」という76歳の男性も一緒に、3月まで制度廃止の撤回を求めて訴えつづけようと思っています。

(2008年10月26日号「守る新聞」)

 
   
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