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町民の願い伝える

私たちが支持拡大、新町長と懇談会

徳島 勝浦生活と健康を守る会

 今年1月の勝浦町長選挙で初当選した、野上武典町長と勝浦生活と健康を守る会(藤木武会長)との懇談会が5月24日夜、役場大会議室で開かれました。生健会から24人が出席した懇談は1時間余りにわたって続き、充実した話し合いの場になりました。選挙で生健会は野上氏を支援、当選のために尽力しました。

10年ぶりの話し合い

今後も継続開催を

 冒頭のあいさつで、藤木会長は次のように述べました。
 「生健会と勝浦町長との懇談会開催は、実に10年ぶり。町民の声を聞くことは町政の原点であり、これからも継続していただきたい。選挙にあたって結んだ政策協定の実現のために力を合わせよう」
 続いて懇談。町民の切実な要望を伝えました。

重点要望は3項目

町長ていねいに回答

 要望のうち特に早急な対応が不可欠な、次の3項目の制度改善を強く求めました。
 (1)低所得者などに対する国民健康保険税の減免、および病院で支払う一部負担金の減免制度の実現(2)大幅に引き上げられた介護保険料(基準額で5800円から6900円)について、負担軽減対策(3)「日本一の子育て支援の町」を目ざすために、就学援助制度の抜本的拡充で給食費など父母負担の軽減を。小学校入学準備金の入学前支給の実現―。
 町長からはていねいな回答があり、多くの参加者から意見が出ました。国保の改善では、自営業を営む人が苦しい実態を話しました。
 「収入が減り、一時は国保税の滞納額が3年分にもなったこともあり、現在は短期保険証を受けている。払いたくても払えない実情を知ってほしい」―。切実な訴えでした。
 「制度改善について、一緒に検討する場を持ってもらいたい」と要望。即答はありませんでしたが、後日担当課から「相談の場を持ちたい」と連絡があり、制度設計を協議となりました。

就学援助拡充めざす

すでに検討スタート

 就学援助拡充では、町長から「教育委員会に所得基準を現行の生活保護基準の1・3倍から1・5倍にすることについて検討させている。入学準備金の入学前支給についてもできるようにしたい」と回答がありました。
 「私の要求」では、安心・安全な街づくり政策で次々と要望がありました。
 (1)道路の見通しの悪い危険箇所へのカーブミラー設置(2)通勤・通学路の土砂崩れ対策工事(3)県道沿いにある屋根瓦が落ちそうで危険な空き家の撤去―を求めました。
 これに対し町長からは「今後、詳しい状況を調査し、要望が実現できるよう努力」という回答がありました。
 参加者からは、「久しぶりに懇談会ができてとてもよかった」「町長と定期的に話し合う場が持てることは、みんなの励ましと力になる」などの感想が寄せられました。

みんなの力で勝利

共闘広げた町長選

 町長選挙で生健会は、昨年9月にあった野上氏からの支援要請を受けて、徳島県建設労働組合勝浦支部と日本共産党勝浦支部との協議を経て、「住みよい勝浦町をつくるみんなの会」を結成。要求を持ち寄って「町民が主人公」の考えに基づき、8項目からなる政策協定を野上氏との間に結びました。
 町長選挙での政策協定締結は初めて。この画期的な情勢の下で「みんなの会」はニュースを発行し、各団体構成員と町内全戸に配布し、支持拡大に努めました。取り組みのかいあって、「野上さんを町長に」という声が町内に浸透。野上氏は2234票を獲得し、現職を破って初当選。民主的な新町長が誕生しました。(井出幸夫通信員)


勝浦町ご案内

 徳島県南東部、山に囲まれた盆地に位置し、地名の1字に「浦」とあるが、海には面していない。1955年3月1日に横瀬町と生比奈村が合併し勝浦町に。人口は5324人(18年5月1日時点)。
 県内有数のミカン産地で、町木もミカン。町内には徳島県立果樹試験場がある。近年は今年で30回を迎えた春の「ビックひな祭り」が話題になり、開催期間中は大勢の観光客でにぎわう。

(2018年7月1日号「守る新聞」)

 
   
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