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沖縄知事選

「オール沖縄」玉城デニー氏

8万票の大差で勝利

辺野古新基地建設阻止を

 9月30日投票の沖縄県知事選は玉城(たまき)デニー氏が当選しました。沖縄県生活と健康を守る会連合会会長の仲西常雄さんと、応援に入った岡山市の関藤香代子さんからの報告です。

県民の強い意志示す

沖縄県生活と健康を守る会
会長 仲西 常雄

 翁長雄志(おながたけし)知事の急逝に伴う沖縄県知事選挙は9月30日に投開票され、翁長知事の後継者であるオール沖縄の玉城デニー氏(58)が当選しました。復帰後の知事選では過去最高の39万6632票を獲得し、相手候補に8万票余の大差で勝利しました。
 今選挙の最大の争点は、辺野古への新基地建設問題でした。玉城氏は「翁長知事の遺志を継ぐ」として、辺野古新基地建設阻止を訴え、基地に頼らないアジアのダイナミズムを取り込んだ経済振興や貧困対策、中高生のバス通学無料化などの子育て支援策、「だれ一人取り残さない」社会を創っていくと公約に掲げました。米軍基地こそ沖縄経済の最大の阻害要因、基地に頼らない自立した経済発展という翁長県政の実績に説得力があり、県民の支持を得ました。
 4年前に翁長知事を当選させた「オール沖縄」勢力が保守、革新の壁を越えて結集し、全国の仲間の支援を受け、無党派層にも広く浸透し勝利を勝ち取りました。
 相手候補の自民・公明・維新が擁立した佐喜眞淳(さきまあつし)氏は、菅義偉(すがよしひで)官房長官や小泉進次郎副幹事長など現職閣僚や大物議員が3度も支援に入るなど、与党、安倍政権丸抱えの支援を受けました。また、創価学会員1000人が本土から支援に入り、自民党本部の指示で告示と同時に期日前投票動員を推進するという徹底した組織戦を展開しました。しかし、論戦では、辺野古の「へ」も言わない卑劣な争点隠しに徹しました。
 一方では、「基地再編交付金」頼みの経済振興策を掲げていましたが、県民の理解を得られませんでした。
 4年前の知事選挙で、「普天間基地の閉鎖・返還、オスプレイ配備反対、辺野古新基地建設阻止」を掲げて結集した「オール沖縄」勢力は、翁長知事を誕生させました。辺野古新基地建設阻止の県民の強い意志は、今回の知事選挙でも明確に示されました。玉城氏は辺野古新基地建設について「あらゆる権限を駆使して阻止する」と公約しています。
 現在、県の埋め立て承認撤回によって工事は止まっています。安倍内閣は、沖縄県民の民意を真摯(しんし)に受け止め、法的な対抗措置を取るのではなく、きっぱりと辺野古新基地建設を中止すべきです。
 全生連の皆さんの物心両面からのご支援ありがとうございました。心から感謝申し上げます。この勝利を、来年の参議院選挙の野党共闘へつなぎ、安倍内閣打倒の展望を切り開きましょう。

岡山から支援で参加

「会」の素晴らしさに感動
岡山市 関藤香代子

 知事選の応援に行きました。翁長雄志県知事の偉大さ、県民を守るために、自らの命を削った懐の大きさを体感する選挙になりました。相手は官邸丸抱えで権力とお金を使っての選挙に、一人一人の県民は真剣に考えて次の世代の子どもたちに平和な沖縄を手渡すために、胸に秘めた熱い思いを爆発させた選挙戦になりました。
 私は9月12日から沖縄入りして毎日、ビラまき・ハンドマイク宣伝・電話掛け、朝・夕の宣伝とフル稼働です。最後の最後7時30分まで押さえの電話かけです。電話では、かけても留守が多く話のできた人は、「頑張ってくださいよー」と快い返事ですが、留守の人がどうか心配で胃が痛い毎日でした。
 心の拠りどころは守る会の仲間の人たちです。みんなで守る会の集会や声かけ・宣伝紙の帯封の手分けと事務所に集まり頑張る姿に、どこでも、守る会でつながることの喜びに感動です。
 29日の土曜日は、台風24号で大荒れです。生まれて初めて台風の目を体験しました。太陽が出て青空になりました。その後はもっと激しい風雨になりました。そんな中でも民宿から電話作戦です。30日の押さえは停電も多く大変な中、頑張って投票に行った方に感謝です。開票結果もなかなか当選確実が発表されず心配でしたが、9時にやっと万歳です。
 沖縄の守る会のみなさん、本当に楽しい時間をありがとうございました。

(2018年10月14日号「守る新聞」)

 
   
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