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地域の要求あつめ権利を守る

設立望む声が高まり新組織が誕生

千葉県連

 生活と健康を守る会を県内全ての自治体にと運動を進めている千葉県生活と健康を守る会連合会(千葉県連)に、新しい組織が誕生しました。誕生した市川生活と健康を守る会と、新組織を目指し独立した山武郡生活と健康を守る会準備会の運動を紹介します。

市川

もっと早くあれば

待望の発会総会開く

 5月9日に発会総会が開かれ、「市川生活と健康を守る会」が誕生しました。
 市川市は、人口49万人、千葉県の北西部にあり、東京都がすぐ隣の市です。千葉県連は、全ての自治体に「生活と健康を守る会」の設立を目指して進めてきました。市川市の有志が県連の要請に呼応して設立を目指していました。
 2020年1月、有志5人で「市川生活と健康を守る会準備会」を立ち上げ、定期的に会議を行いました。
 新型コロナウィルス感染が拡大し、コロナに関する支援などの制度ができましたが、インターネットでの申請ができないとの声があり、他団体と協力し、7月から12月に市川市内5か所で計8回の相談会を行いました。
 相談者は20組以上あり、多くがコロナ関連の申請で、相談から給付や減免などの支援を受けることができました。また、コロナ支援制度の漏れにより不支給決定となった人がいて、県連が行った厚生労働省への聞き取りにも参加しました。
 このことで準備会の認知も広がり、12月の会議で、21年4月までには市川生健会を発足させようと話し合いましたが、コロナの影響でなかなか会場が取れず、5月9日の発会総会となりました。
 発会総会には24人が参加、生健会の必要性を多くの人が確認し、「総会に出席できないが入会します」という連絡や相談会に来た人の参加もあり、当日に14人が入会。役員7人を含む会員25人と、新聞30部で発会し、会長に岡田幸子さんが選出されました。
 市川市はコロナ禍以前は、生活保護世帯が約6000世帯でした。自公政権の悪政により、現在、昨年より200世帯以上増えてきています。今まで、市民の生活相談や要求解決を一部の人で対応していましたが、限界が出てきたため、生健会の設立を望む声が高まっていました。
 総会参加者からは「もっと早くにこの会があれば多くの人が救われていました」との発言がありました。
 6月は4回の「何でも相談会」を行うことが決まっています。
 (野秀純通信員、泉 聖二さん)


山武郡

独立し準備会結成

交渉で3町へ改善要望

 山武(さんむ)郡市生活と健康を守る会は山武市、東金市と3つの町から成る組織です。この中から横芝光町、芝山町、九十九里町が、地元の生活保護利用者や生活困窮者の悩みや現状を聞くにあたり、改善には運動を広げなければとの思いから、相談を進め、山武郡生活と健康を守る会準備会として独立しました。3町は、市と違い福祉事務所が県の管轄となっていることも独立を目指す要因の一つでした。
 九十九里町では、生活保護利用者の車の保有問題をきっかけに学習会が行われ、運動の大切さも学び、生健会の必要性を共有。その後も学習会を行い、県交渉にも参加し生活困窮者の実態を訴えました。
 横芝光町、芝山町も準備会として運動していましたが、学習会や県交渉に参加するうちに、地元の行政が生活保護利用者に対して、あまりにもひどい対応をしている現状があり、3町で運動を広げ生健会をつくろうではないかとの動きにつながりました。
 現状の問題点を出し合い福祉事務所との交渉が必要ということで、要望書を作るための会議も開催してきました。また、所属している山武郡市生健会の役員と独立についての懇談も行い承認も得られました。
 4月28日に東金市内で行われた福祉事務所との交渉には、準備会の4人を含め、山武郡市生健会や千葉県連から合わせて7人が参加し、問題点の改善を要望しました。
 今までは、権利が奪われ泣き寝入りしていた地域でしたが、地域の要求を取り上げ、運動化して行く中で、生健会の設立を目指していきます。
 (野秀純通信員、忰山兼重さん、写真は谷川ゆう子さん)

(2021年6月6日号「守る新聞」)

 
   
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