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勝つまでは決してあきらめない

辺野古新基地建設強行を許すな

沖縄

 沖縄県民の多数が反対している名護市の辺野古米軍新基地建設で、埋め立て地が軟弱地盤だったため、その変更を国は県に求めてきましたが県は変更を不承認。国は変更を認めるよう裁判に訴え、最高裁判所は9月4日、沖縄県の上告を棄却しました。10月7日、「止めよう! 辺野古新基地建設 第38回県民大行動」が辺野古ゲート前テント村で行われ、900人が参加。辺野古新基地建設強行許さないと運動を広げています。新基地建設反対の沖縄県生活と健康を守る会連合会の会員の声や中西常雄会長の訴えを紹介します。

家族ぐるみで行動

抗議行動に孫も参加

瀬底律子さん

 27年前、普天間基地を辺野古へという新基地建設問題が、豊饒(ほうじょう)な海を前にした集落に突如降りかかった。地元のおじい、おばあが「基地建設は許せん、命どぅ宝(命こそ宝)」と声を上げ命がけの闘いを始めた。やがて島ぐるみの闘いになり今日に至る。
 私も海上への初めての杭打ち、海中へのセンサー設置を許さない海上行動から参加してきた。当初、県内の漁民も大挙して参加し会場を埋め尽くす抗議行動もあった。
 当時小学生だった子どもたちも連れ、家族ぐるみで仲間たちとたびたび海辺のテント村へ足を運んだ。今日ではシュワブゲート前の抗議行動に孫も参加せざるを得ない状況。長きにわたり「勝つまでは諦めない」という不屈の闘いを、全国の仲間たちや志を同じくする世界の人々と連帯して続けている。

誰のための裁判所

憲法に基づいた判断を

波平文子さん

 防衛省は軟弱地盤の存在を埋立承認申請の提出前から知っていて、それを隠して申請していたとは、開いた口がふさがらない。口を開けば「法を遵守して」と言っていたのに。
 裁判所も知っていながら県の申し立てを門前払いとは、誰のための裁判所なのか。こんなことを許していいはずがない。裁判所は科学と憲法に基づいた判断をしてほしい。そのためにも運動を強めなければならない。


知事を支えていく

沖縄県生活と健康を守る会連合会

会長 中西常雄

 沖縄県の玉城デニー知事は、国土交通大臣の埋立変更承認是正指示に対して、「承認しない」と明確に回答しました。県民の民意に沿ったものだと思います。沖縄県民は、三度の知事選と県民投票によって辺野古新基地建設反対の民意を表明してきたからです。
 最高裁の判決に従わないのは当然です。防衛省は2018年に軟弱地盤の存在を認知し、設計変更を余儀なくされ、20年に沖縄県に埋立変更承認申請を出しました。
 沖縄県は、軟弱地盤の調査や設計が承認の要件を、満たしていないと、国の埋立変更承認申請を21年11月に不承認にしました。これは、地方自治法に基づく県知事の権限です。
 ところが、国は行政不服審査法を悪用して、防衛大臣が個人になりすまして訴訟を起こし、身内である国交大臣が地方自治法を恣意的に運用して裁決し、知事の権限をはく奪する承認勧告や指示を繰り返してきました。県と国の間の訴訟で那覇地裁、福岡高裁とも、これを追認してきました。
 最高裁は実質、審議をしないまま門前払いしました。
 国は、国交大臣が変更申請を承認する代執行手続きに入りました。しかし、沖縄県民は世界一危険な普天間基地の撤去と辺野古新基地建設阻止のために、辺野古で座り込みを継続し、引き続き玉城デニー知事を支えていきます。
 この乱暴で不条理な辺野古新基地押し付けを容認することはできません。
 全国の仲間のみなさん、武力で平和は守れません。玉城デニー知事を支え、新基地建設強行の「代執行許すな」の世論と運動を全国に広げるために、ご支援をお願いします。

(2023年12月3日号「守る新聞」)

 
   
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