都生連 都営住宅の大量建設
生活保護の大幅引き上げなど都交渉
6月13日告示、22日投票で都議会議員選挙が戦われます。参院選と重なる12年に1度の年で、都議選の結果が参院選に大きな影響を与えます。東京都生活と健康を守る会連合会(都生連)は参院選を前に、都営住宅の大量建設やエアコン購入設置費の補助・電気代支援などの要求を掲げて、東京都と交渉を行いました。阿久津豊都生連事務局長からの報告です。
都民の声にこたえて
都生連は5月21日、東京都の住宅政策本部、福祉局・保健医療局と事前に提出していた要望書に沿って、交渉を行いました。
窪田光会長の「都民の切実な声に応えてほしい」とあいさつし始まった交渉の重点の1つは、「生活保護の改善」です。「物価高騰が続いている中、生活保護利用者から生活が苦しい」という声が多くあるので、東京都から物価高騰に対応できる生活保護費の引き上げ、夏季加算の新設など、国に要望してほしいと要求しました。
低廉な家賃の都住を
民間およびUR賃貸住宅では家賃の支払いが厳しいと訴える人が増えています。交渉のもう1つの重点は「都営住宅の大量建設」です。
住宅政策本部からは、「都は現在の住宅マスタープランにおいて、都営住宅については空き家募集や建替えなどにより、適切な供給に努めている。都営住宅の現在のストックを最大限に活用することで、引き続き住宅セーフティーネットの中核としての機能を果たせるよう取り組む。新規建設は計画していない」との回答でした。
募集倍率の高さに都営住宅建設への願いが現れています。しかも、長期にわたり空き家になったままの部屋もあり、十分な活用ができていません。そして、既存の民間賃貸住宅が低所得世帯にも支払える家賃に設定されているのか疑問があるので、今後も追求し続けます。
都議選・参院選で要求実現を
都生連は、6月22日投開票の都議会議員選挙に向け、7月予定の参議院議員選挙にもつながるように、暮らし・命を守り、東京に安心して住み続けられるための要求を掲げ、一人ひとりに要求を聞く、対話運動を1会員当たり5人を目標に取り組み、「政治(都政、国政)を変えたい人は必ず投票に行こう」と呼びかけていきます。
(2025年6月15日号「守る新聞」)