生存権裁判コーナー
人として生きるために
茂木ナツエ原告
夫の遺言が力に
私は生活保護を受けながら青森市内で一人暮らしをしています。老齢加算の廃止処分の取り消しを求め、青森地方裁判所に提訴した「青森生存権裁判」の原告です。1月に請求を棄却されましたが、判決に納得がいかず、仙台高等裁判所に控訴しました。先日、仙台高裁で第1回弁論が開かれ、私も参加してきました。多くの人が支援に駆け付けてくれ、宮城の支援する会の人からもたくさん声をかけてもらい、励まされて、裁判を続けてよかったと感じました。
青森はこの冬も豪雪で雪かきに追われました。疲れて自宅に戻った際、足がもつれて転んでけがをしてしまいました。今年は5月になっても寒くてストーブが必要でした。冬季加算の支給が3月で終わり、老齢加算も廃止された今、灯油代を工面するために食事の量を減らしたり、お風呂を沸かすのも1週間に1回にしたりしている状況です。
8月から生活保護費が減らされますが、これ以上節約することができません。
香典出せずつらい
自分自身が情けなく感じる時があります。それは、身内に不幸があっても家計に余裕がなく、香典を用意できず通夜・葬式に参列できないことです。
お世話になった人に不義理を致し、心の中はいつも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
夫の写真を持参
夫は3年前の4月にパーキンソン病で亡くなりました。生存権裁判の原告である私を最後まで陰で支えてくれました。息を引き取る前夜、「最後まで裁判を頑張るように」と言い残しました。その言葉が裁判を続ける力となっています。裁判のときはいつも夫の写真を持って参加しています。
ぜいたくを望んでいるわけではありません。憲法25条で規定している「健康で文化的な最低限度の生活」を望み、人生の残りを過ごしたいのです。
(2013年7月28日号「守る新聞」より) |